ヤングオート2009

CONTENTS

過去20年の総まとめ&今を走る改造車を完全網羅!
ヤングオート2009 特別復刻版

シルエット、ワークス、デッパが勢ぞろい
シャコタン魂は今も生きている!
最新改造車列伝

‘01年8月。21年の長きに渡り、改造車を愛する者たちに
刺激を与え続けてきたヤングオートは、その歴史に幕を降ろした――。
あれから丸8年。ヤングオートはここに「ヤングオート2009」となって帰ってきた!
しかしその8年の間、改造車を愛する者たちも一緒に歩みを止めていたワケではなかった。
今なお改造車とそれを愛する魂は脈々と受け継がれ、絶えることなく新車を生み出していたのだ。
帰ってきたヤングオート2009のスタートに、今を生きる改造車たちの雄姿をご覧いただこう。
改造車たちよ、パーティーはまだこれからだっ!!

あの衝撃と夢をもう一度…
有名車&有名チーム
‘81~’01名場面プレイバック パート1
‘87(昭和62年)~’95年(平成7年)

ヤングオート21年の歴史の中で、’90年前後の時代は、「頂上」とか「黄金時代」といった呼び名がふさわしいほど輝いていた。’89年登場のZ31や’92年登場のR30スカイラインなどで、「成田レーシング」がFRP時代の幕を開け、九州では「レッドゾーン」のトリコロールZや「ラディカル」のソアラなどにより、「福岡仕様」が花開く。その一方でハコスカ、ケンメリなどをベースにする旧車系も盛り上がりを見せ、「怪獣ミラージュ(‘88年)」、「バットマン・グロリア(’95年)」、「けん引車高短マークⅡバン(’95年)」などのモンスターマシンが千葉や東海地方から続々誕生。そして、「公認車」という、新たな波も押し寄せて来た。ヤングオートの誌面から当時のクルマとチームを振り返る「名場面プレイバック」のコーナー。まずはその黄金時代にタイムスリップしていこう!!
チーム・クローズアップ!①
旧車からモンスターまで! これが最多登場チームの底ヂカラだ!!
八千代レーシング[茨城県]

ヤングオート最大の人気コーナーであった「われらチューニング仲間」に、最も多く登場していただいたチームが、茨城の「八千代レーシング」だ。メンバーそれぞれのクルマのレベルが異常に高く、野球で例えるなら、1番から9番までホームラン30本打てる打線(!)といえる内容を誇っていた。旧車系からFRPを駆使したモンスターマシンまで幅広い改造車のスタイルをそろえた、’98年の彼らをクローズアップ!
チーム・クローズアップ!②
FRPの魔術師たちが作り上げた新世代の改造車
成田レーシング[千葉県]

「成田レーシング」が改造車の世界にもたらした最大の功績は、なんと言っても「FRP革命」を起こしたことだ。この新素材を使うことで、直線基調だったシルエットが曲線で構成されるようになり、抜群の行動力とセンスとあわせて新たなステージへと向かうことができたのだ。ここでは、そんな成田のメンバーたちがヨーロピアンテイストあふれるケーニッヒスタイルに挑戦していた’90年の姿を再掲載した。そう、成田のレベルは、約20年前でもスゴかったのだ。
復活! われらチューニング仲間
神奈川
海老名レーシング

ヤングオートの限定復活と同時に、全国のチーム紹介をしてきた人気コーナー「われらチューニング仲間」も当然復活させていただきますっ! 今回紹介するのは、’89年に一度登場していただいた神奈川の「海老名レーシング」。当時も、そして今も全力で改造車と向き合う彼らの圧倒パワーを、感じてシビれてヤラれてくれっ!!
特別インタビュー①
「僕」とヤングオート K-BREAK代表 大林一樹

「僕がヤングオートを読みはじめたのは16歳くらいのころ。あるとき、僕の地元である滋賀のチーム、ティファニーレーシング初代の先輩から『名古屋のほうでお祭りがあるからお前らもバイクで来いや』と誘われました。そこで、名古屋の鍋田に行って、改造車を初めて見ました」
連続インタビュー①
時代の生き証人たち
成田レーシング 美男サン(41歳)/千葉
青春の9割以上が改造車。そう言い切れる男の熱い魂

改造車の世界を引っ張り続け、盛り上げ続け、そしてこれKからもこの世界を引っ張り続けていく男。クルマ作りに対するズバ抜けたエネルギーと、飽くなき探究心。とてつもない行動力。それは、だれよりも改造車というものを深く愛していることに他ならない。そんな彼の改造車にかけた青春ストーリーと、乗り継いで来た愛車の一部をご紹介しよう。
連続インタビュー②
時代の生き証人たち
全国TC連盟 暁一家 則雄サン(42歳)/新潟
T.C連盟発起人。仲間とともに改造車を盛り上げ続けた

全日本TC連盟という全国チームを旗揚げし。改造車の楽しみを多くの仲間たちに伝え、広げ、そして切り開いて来た男。さらにVIPの世界でも多くのイベントを主催。まさに「改造車の世界」を盛り上げ、引っ張り続ける存在。自らのショップ「アンティーク」も設立し、生活の中心は大好きな改造車とともにある。そんな男の生きざまとは…?
連続インタビュー③
時代の生き証人たち
マドンナレーシング 隆道サン(42歳)/北海道
「シャコタン命」の世界にアメリカンを持ち込んだ男

多くの先駆者たちの知恵や努力によって進歩してきた改造車の歴史。北海道の隆道サンは、その中に「ホットロッド」と「ローライダー」というアメリカ生まれの2つの自動車文化を取り入れ発展させてきた功労者だ。彼と2つの文化の出会いから現在までを追い、そこから逆に日本的改造車の魅力と未来を見つめてみたい。
北海道から鹿児島まで掲載チーム一気通貫!
われらチューニング仲間 全国チーム分布図

「われら」で、「チューニング」で、しかも「仲間」もいる。あぁ、なんてムダのない美しいタイトルなんだーーっ! ヤングオートの世界を見事に表現したこのタイトルのもと、全国各地のストリート・チームを紹介してきた名物企画を、まるっと丸ごと一挙にまとめてみました。ここのページで紹介され、全国デビューを果たした地元&各地のチームの名前を、今ここに改めて心に刻んでくれっ!!
これでアナタもシャコタン通
改造車用語辞典

どんなジャンルにも存在する「専門用語」と言う名のアヤしい暗号たち。それを使いこなすことで、自分も「ツウ」に変身できるのです。改造車の世界で言われている専門用語をサクッとまとめてみましたんで、これ読んで「ツウ」への階段を駆け上がれっ!
人気モノクロ特集で振り返ってみました!
これがヤンオト読者の実像と興味だ!!

ヤングオートの醍醐味は、クルマの紹介だけではなぁーーいっ! モノクロの特集記事の中に詰め込まれた読者の生でリアルな声や体温が、雑誌の土台をガッシリと支えていたのです。そこで、読者のみなさんから集めたアンケートを基にしたコーナー「101人アンケート」から、ヤンオト読者の日ごろの生活っぷりをあぶりだしてみたいと思います。また、改造車に乗っているとかかってしまうツラい病気への対処法、クルマと並ぶ興味の対象「シモネタ」についての特選記事もチョーシに乗って再録してみましたんで、ぜひ笑ってくださいな!
特別インタビュー②
「僕」とヤングオート ジャンクションプロデュース代表 武富孝博

「今考えると、大阪のヤンキーはポイントが他県とズレているといえば、ズレてますね。カラーリングがハデなヤツもおったけど、基本は走っているヤツがヤンキー。『ナニワトモアレ』というマンガ、そのままっすね。年齢が高くなるにつれ、そうしたクイッキーな走りとは違うことに目線が向くようになって、環状を上がり、落ち着くとなると、次は高級車しかなかった。基本的にええかっこしたいからです」
まぼろし系パーツが眠る「とっておき」の穴場ショップで宝探し!
どこで買うんだ、激レアパーツ?
ここで買うんだ、バウンサー!

改造車を作るためには、いいベースカーを見つけると同時に、いいパーツも見つけないとダメ。「当時物(とうじもの)」と呼ばれる昔のパーツも手に入れて、あこがれの、理想の愛車を目指していくのだ。そんなとき助けてくれるパーツショップが「バウンサー」。その店内に眠る「お宝たち」をザックザックと発掘してみた。
有名車&有名チーム
‘81~’01名場面プレイバック パート2
‘96(平成8年)~’01年(平成13年)

‘80年代後半に発売されたセルシオやインフィニティといった高級車が巻き起こしたブームは、改造車の世界にも影響を及ぼし、’96年にはセルシオ顔面移植のクレスタが現れ、’99年には大幅なフェンダー加工を施したインフィニティやプレジデントが登場する。また、「ベンツ顔のプリメーラ(’97年)」、「フェラーリF40風アルシオーネ(’98年)」、「トゥデイ改のスーパーカー(‘01年)」など、ハイレベルなモンスターたちも多数現れ、シーンをにぎわせた。しかし、それとは逆に、昔ながらの改造車はどんどん減っていってしまう……。1つの時代が終わる前の最後の輝きを、名場面プレイバック「パート2」のコーナーに集めてみた。
チーム・クローズアップ!③
‘90年、福岡仕様の美学が、ここに極まる――
遠賀レーシング「セザンヌ」[福岡県]

福岡・親不孝通りを「ヘルキャット」が、ノーサス・ラバーなしと引っ張りタイヤで流し、それを見ていた「チームTATARA」が全国へと広めていった「福岡仕様」。そして、「チームTATARA」を見て改造車にあこがれた遠賀(おんが)レーシング「セザンヌ」が、レーシングカラーとロングノーズで、その美学を極めていく。それでは’90年5月号に登場した「セザンヌ」の姿から、個性あふれる「福岡仕様」が完成した瞬間を見ていただこう。
緊急ニュース
フジミ模型より新製品プラモ
「フルワークス仕様」が3作同時発売!

フジミ模型の1/24「インチアップシリーズ」にフルワークス仕様のケンメリ、240ZG、ハコスカの「憧れ系ニッサン3兄弟」が加わった! ド迫力感丸出し全開なワークスフェンダーは、ボディ側のフェンダーを切って取り付けねばならないという、つまり、本物のクルマと同じ行程でフィニッシュに持っていく、あまりにも本格的な作り方となっている。
‘80年代を代表する無敵のツッパリキャラ「又吉」が帰ってきたっ!
2009年版 なめ猫グッズ・カタログ

ヤングオートが創刊される1年前にデビューし、『あっ!』っとゆー間に一大ムーブメントとなった懐かしのキャラクター「なめ猫」が、ここ最近、飲料水のオマケになったり、昭和レトロを語るグッズとして、再びシーンの最前線に登場してきているのをご存じか? 旧車のアクセサリーとしても使える「なめ猫グッズ」の、現在でも購入できるモノを集めてみたヨ!
有名車&有名チーム
‘81~’01名場面プレイバック パート3
‘81(昭和56年)~’86年(昭和61年)

名場面プレイバック・パート3では、ヤングオート創刊の’81年6月号から’86年までを振り返る。初期のころはレースに刺激を受けてエンジンチューンを施した走り屋的な日産車の登場が多く、誌面でもレースの結果報告などを積極的に行っていた。そんな走りのノリに「目立つ」という要素を加えた星条旗カラー+4mマフラーのS30フェアレディZの登場(’83年10月号)は、実に衝撃的な出来事だった。また、今なおファンの多い「L POWER」のローレル(’85年7月号)、元祖R30シルエット(’86年1月号)、黄色のナックルラインが鮮烈だった福岡のジャパン(’86年10月号)といった名車も、この時代に誕生している。
後先考えぬ「目立ちたいっ!」の美学。
人はそれを「お正月仕様」と呼ぶ。

普段も目立っているけれど、この日ばかりはだれよりもパワーアップして目立ちたいっ! そのためだけに屋根は切るわ、竹ヤリ・デッパは延長するわと、シャカリキになってイジってくるのが、お正月という日の魔力だ。そうして生まれた「お正月仕様」の名(迷?)作を、心ゆくまでご鑑賞ください。
青春の「現場」を描き切った11年の軌跡――。
連載劇画「たいまんぶるうす」全4作ダイジェスト

数多くのコーナーを抱えていたヤングオートの中でも、連載激画「たいまんぶるうす」の人気はひと際高かった! それは読者の多くが共感できるストーリーと作者・古沢優先生の圧倒的筆づかいに引き込まれたからに違いない。ここでは足かけ11年に渡り連載された4部作の内容をダイジェストでお届けしよう。
シルエットへのこだわりーー。
独創の美に挑む「北茨城レーシング」

シルエット・スタイルでレースに出ていなかったクルマを
次々と「シルエット」に変えてしまう。
そんな魔法を使うチームが「北茨城レーシング」だ。
あたかもワークスが作ったかのような美しいボディラインと
作り込みの技術は、他チームの追随を許さない。
シルエットの頂点に立つ彼らの「芸術品」を味わっていただこう。
イベント紹介「房総海水浴」

千葉「成田レーシング」の美男クンは、バリバリの改造車に乗ってブイブイいわせていた20代前半のころから、夏になると必ず愛車で海水浴に行っていた。その習慣は約20年たった今でも変わっておらず……ってゆーか、年々参加したがる仲間が増えてって、最近じゃあ、ちょっとした「グラチャン」並みの盛り上がりを見せているのです!
イベント紹介「第1回フリーマーケット&チャリティーイベント」

今回初開催となった「フリーマーケット&チャリティーイベント」は、チャリティーっていうだけあって、集まったお金を交通遺児に寄付するっていう、社会のためになるイベントなのだ。その趣旨に賛同して集まったのは、バイク&自動車300台以上!
イベント紹介「オールドカーフェスティバル」

秋の北海道――。一般の人ならばカニとかサンマとか食べ物を連想するトコロだが、改造車マニアたちにとっては楽しくて楽しくてしょーがない、年に1度のイベント「オールドカーフェスティバル」を連想するのが大正解!

本誌は弊社より198102001年に発行されたクルマ雑誌「ヤングオート」の掲載記事再録と新情報を合わせ、「改造車」という文化に再び光を当てるべく企画されました。改造車とともに青春時代を過ごしたみなさん、今なお改造車に夢を持つみなさんにお読みいただければ幸いです。なお、再録記事は当時のページを複写している都合上、表現の違い、所有者の変更、名称の変更等ございますが、該当するみなさまにご迷惑をおかけすることは編集部の本意ではないことをご理解いただき、ご容赦くださいますようお願いいたします。(編集部一同)

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